目的、趣旨


羽津地区まちづくり検討委員会とは

羽津地区まちづくり検討委員会(以下、「まちづくり検討委員会」と略します。)は、「四日市市都市計画まちづくり条例」に基づいて設立された委員会です。
四日市市では、都市計画に関するの基本的な方針を「都市計画マスタープラン」としてまとめ、公表しています。都市計画マスタープランでは、全市域をカバーする大枠としての全体構想と、各地区の実情に応じた地域・地区別構想が定められ、これに副ってまちづくりが行われます。この内の地域・地区別構想を作成するに当たって、地区の住民の意見を反映するために、住民が主体となって作成するのが「地区まちづくり構想」(以下、単に「まちづくり構想」とします。)です。
まちづくり検討委員会は、まちづくり構想を策定するために、羽津地区住民の有志によって形成されたものです。

まちづくり検討委員会は、条例に定める「地区まちづくり構想策定委員会」に該当します。「地区まちづくり構想策定委員会」として認定されるためには、以下の条件を満たすことが必要です。

  1. 地区まちづくり構想に係る地区の区域が定まっていること。
  2. 構成員が地区の住民等で構成され、おおむね当該地区の区域全体から参加していること。
  3. 運営に必要な事項が、会則、規約等で定まっていること。
  4. 全各号に掲げるもののほか、市長が必要と認めた要件を満たすものであること。

まちづくり検討委員会は、これらの条件を満たすものとして認定されています。上記の条件の内、第3号については、「羽津地区まちづくり検討委員会規約」を制定しています。

   まちづくり検討委員会規約

まちづくり構想は、第一義的には、上記のように都市計画マスタープランとの関連で策定するものですが、将来にわたって暮らしやすい魅力的なまちを作るには、都市計画の観点から論じているだけでは十分ではありません。行政組織の壁を越えて、防犯、子育て、福祉などその他の分野でもあるべき姿を描き、それを目指していく必要があります。
まちづくり検討委員会では、そうした観点に立って、既成概念にとらわれずにあるべき姿を議論しています。

 

   四日市市都市計画まちづくり条例

   四日市市都市計画まちづくり条例施行規則

活動状況

羽津地区まちづくり委員会は、2009年2月に発足し、以後、毎月1回のペースで開催してきました。
2009年秋には、3回に分けてまち歩きを行い、地区にある残し伝えていきたい史跡などの資源や改善を要する問題箇所などを確認しました。このまち歩きなどで発掘したことを整理して議論のポイントを明確にしました。

その後、約2年をかけて、漸く「まちづくり構想」が完成し四日市市長に提出しました。。

 年 月 日  イ ベ ン ト  内          容
 2009年 2月17日(火)  第1回まちづくり検討委員会  発足会合。今後の進め方について協議。
 2009年 5月12日(火)  第2回まちづくり検討委員会  都市計画マスタープランについての勉強会。
 2009年 6月19日(金)  第3回まちづくり検討委員会  まち歩きの準備…課題の事前抽出。委員会規約案検討。
 2009年 7月17日(金)  第4回まちづくり検討委員会  まち歩きの準備…課題抽出(継続)。委員会規約案検討。
 2009年 8月21日(金)  第5回まちづくり検討委員会  まち歩きの準備…コース検討。委員会規約決定。
 2009年 9月18日(金)  第6回まちづくり検討委員会  まち歩きの準備…コース・日程の決定。
 2009年10月25日(日)  第1回まち歩き  大宮町・羽津山町・山手町・垂坂山方面。
 2009年10月28日(水)  第7回まちづくり検討委員会  第1回まち歩きのまとめ。
 2009年11月 8日(日)  第2回まち歩き  別名・鵤・米洗川・八田・羽津町方面。
 2009年11月17日(火)  第8回まちづくり検討委員会  第2回まち歩きのまとめ。
 2009年11月21日(土)  第3回まち歩き  白須賀町・富士町・霞方面。
 2009年12月18日(金)  第9回まちづくり検討委員会  まち歩きの結果まとめ。
 2010年 1月15日(金)  第10回まちづくり検討委員会  まちづくりテーマの検討。
 2010年 2月25日(木)  第11回まちづくり検討委員会  ラベルを使ってまちづくり構想の分類・整理。
 2010年 3月19日(金)  第12回まちづくり検討委員会  都市計画マスタープラン全体構想地区別意見交換会。 
 中間報告のとりまとめ。
 2010年 4月16日(金)  第13回まちづくり検討委員会  ラベルを使ってまちづくり構想の分類・整理(継続)。
 2010年 5月21日(金)  第14回まちづくり検討委員会  まちづくり構想のテーマ別に整理。
 2010年 6月18日(金)  第15回まちづくり検討委員会  これまでの議論の整理。テーマ別グループ分け。
 2010年 7月16日(金)  第16回まちづくり検討委員会  グループでのまちづくり構想議論。
 2010年 8月 7日(土)  市との意見交換会  都市計画マスタープラン全体構想見直しに関する意見交換。
 2010年 8月20日(金)  第17回まちづくり検討委員会  グループでのまちづくり構想議論(継続)。
 2010年 8月30日(月)  郷土史と民族研究会への依頼  歴史・文化関係についての協力を要請。
 2010年 9月17日(金)  第18回まちづくり検討委員会  グループでのまちづくり構想議論(継続)。
 2010年 9月27日(月)  郷土史と民族研究会で意見聴取  歴史・文化関係の意見聴取。
 2010年10月 5日(火)  都市計画マスタープラン説明会  都市計画マスタープラン全体構想改定素案の説明会。
 2010年10月15日(金)  第19回まちづくり検討委員会  グループでのまちづくり構想議論(継続)。
 中日新聞が委員会の様子を取材。
 2010年11月13日(土)
      ~14日(日)
 羽津地区文化祭で展示  まちづくり委員会の紹介。
 2010年11月19日(金)  第20回まちづくり検討委員会  グループでのまちづくり構想議論(継続)。
 2010年11月22日(月)  中日新聞に掲載  まちづくり検討委員会の様子が記事に。
 2010年11月26日(金)  都市総合交通戦略協議会  地区内交通問題との関連で協議会を傍聴。
 2010年12月14日(火)  第21回まちづくり検討委員会  報告書案検討。
 2011年 1月21日(金)  第22回まちづくり検討委員会  報告書案検討(継続)。
 2011年 1月26日(水)  報告書編集会議  少人数で文章表現など推敲。
 2011年 2月 2日(水)  報告書編集会議  少人数で文章表現など推敲(継続)。
 2011年 2月18日(金)  報告書編集会議  少人数で文章表現など推敲(継続)。
 2011年 2月24日(木)  第23回まちづくり検討委員会  報告書案推敲。
 2011年 3月 7日(月)  報告書編集会議  少人数で文章表現など推敲(継続)。
 2011年 3月11日(金)  自治会長会議での説明  報告書案の説明。意見集約を依頼。
 2011年 3月15日(火)  第24回まちづくり検討委員会  報告書案推敲(継続)。
 2011年 4月15日(金)  第25回まちづくり検討委員会  報告書案に対する住民の意見を踏まえ見直し。
 2011年 5月16日(月)  報告書編集会議  優先度を反映した文章に校正。
 2011年 5月17日(火)  報告書編集会議  優先度を反映した文章に校正(継続)。
 2011年 5月24日(火)  第26回まちづくり検討委員会  報告書案の最終まとめ。
 2011年 6月24日(金)  第27回まちづくり検討委員会  報告書案の最終まとめ(継続)。
 2011年 7月22日(金)  第28回まちづくり検討委員会  表紙の体裁検討。今後の活動につき議論。
 2011年 8月11日(木)  自治会長会議での説明  報告書最終案の説明。意見集約を依頼。
 2011年 8月16日(火)  第29回まちづくり検討委員会  報告書案最終確認。
 2011年 8月26日(金)  四日市市長に提出  「羽津地区まちづくり構想」を四日市市長に提出。

 

まち歩きの様子

第1回 2009年10月25日(日)

 
志?神社 羽津城趾
   
住宅地の路 ヤマモモの古木
   
再開発住宅地と羽津山 海が見渡せる道

第2回 2009年11月8日(日)

   
長谷神社碑 浄恩寺
   
天武天皇遙拝所跡碑(糠塚山) 羽津用水
   
光明寺 まちかど博物館(かめかめ博物館)

第3回 2009年11月21日(土)

   
交通量の多い生活道路 本徳寺
   
古新田と霞ヶ浦緑地遠景 海釣り公園
   
ポートビルからの地区眺望 霞ヶ浦緑地/油井ポンプ

報告

 

羽津地区まちづくり検討委員会では、「羽津地区まちづくり構想」を策定し,、8月26日(金)に四日市市長に提出しました。

四日市市では、この構想を踏まえて、都市計画マスタープランの「地域・地区別構想」を作成することになっています。地域・地区別構想がまとまるまでには、半年から1年程度を要するようです。もちろん、まちづくり構想に織り込んだものが全て採用されるわけではありませんので、できる限り多くのものが採用されることを期待しています。

地域・地区別構想は、あくまで都市計画の一環ですので、まちづくり構想の中には地域・地区別構想にそぐわない項目もいくつかあります。こうした項目については、地区が主体となって進めていく必要があります。

 いずれにしましても、まちづくり構想は提出したら終わりではなく、提出したときが始まりです。
羽津をより良いまちにするため、皆さんのご協力をお願いします。

 

      羽津地区まちづくり構想

 


「羽津地区まちづくり構想」提出の様子はCTYのニュースエリア便で放送されました。

 羽津地区まちづくり構想

26日、四日市市役所で四日市市羽津地区の今後のあり方や目標などをまとめた「まちづくり構想」が羽津地区まちづくり検討委員会会長の大西通さんから田中俊行四日市市長に手渡されました。「まちづくり構想」とは、地区におけるまちづくりを推進する為、地域住民が主体となってまちの将来の目標を定めたものです。

羽津地区では、2009年、公募と呼び掛けによって集まった20人でまちづくり検討委員会を設置。およそ2年半で29回の話し合いを重ね、羽津地区の今後について考えてきました。実際に地区内を歩き、羽津地区の良いところや、改善したいところを拾い出すところから始め、1から構想を練ったということです。

「多世代と絆をつなぐまちづくり」を目標とし、地区内を東西に結ぶ主要な道路に愛称をつけ、親しみのある景観づくりを進めること。海や山から見える美しい景色を保つ為、建物の高さを制限する基準をつくることなど、それぞれ取り組む期間を示し、113の項目にまとめられています。

田中市長は、羽津地区の構想は、景観の重視を押し出しているところと、いつ何を行うかハッキリと書かれていることが特徴だとし、「立派な構想だと思う。実現に向け一緒になって頑張っていきたい」と話していました。羽津地区まちづくり検討委員会は、今後、組織体系を再編、強化するなどして、目標の達成を目指していきたいということです。