羽津の昔「人生儀礼」
1.産育
(4)成人祝い
子供の成長を祝う習慣は、特になかった。ただ、着物の縫いあげをおろした時―大体14~15才のころ―が、大人になった時と意識されていたくらいである。
あるいは、女の子だと初潮をみた時が、大人になった時でこの時には赤飯を炊いて祝う家もあった。因みに、当時の月経は二七の14歳に始まり、七七の49歳で終ると、言われていた。