羽津の昔「年中行事」

 このページは、昭和58年3月15日に発行されました「羽津のむかし 第2集 人生儀礼と年中行事」(羽津地区民俗同好会編)を基に作成しています。

年中行事は、毎年の決まった時期に、各村落の共同社会のレベルで営まれる伝承的行事のことであり、この年中行事を共同で行なうことを通してお互いの存在を認知しあい、一種の連帯感と共同社会の一員としての自覚を得ていたのです。

年中行事は、個々の利害と対立するということで簡略化もしくは廃止されてきています。その一方では、個の存在から遊離した商業主義をはじめとする社会的行事が新たに作られ、年中行事化しつつある傾向も多く見受けられます。

私たちの祖先が、そこに確固とした共通の意味をおいて続けてきたと年中行事の中には、確かに現代の感覚からして、不合理と思われる側面もありますが、現代に生きる我々にとって学びとるべき知恵も決して少なくはないように思われます。
ここに掲げた年中行事は、ほぼ大正時代にこの羽津地区で行なわれていたものですが、「羽津のむかし 第2集」刊行時には、既に変化し、或いは断片化しているものが殆んどです。しかし、そうした断片の中にも、おおよその古態をうかがわせるものが含まれています。

 

 

  目次
           
           
  モン日
           
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